猫のフィラリア症|横浜市磯子区の動物病院「洋光台ペットクリニック」

コラム

猫のフィラリア症

こんにちは!

梅雨に入り人も動物さんたちも体調を崩しやすい時期になりました。

栄養をつけ休眠もしっかり摂り体調変化には気をつけて過ごしましょう!

 

 

さて今回は猫ちゃんのフィラリア症についてお話ししていこうと思います!

よくワンちゃんたちのフィラリア症は

耳にしたことがあるかと思います。

実は猫ちゃんもフィラリア症に感染する病気の一つになります。

 

 

 

◎フィラリア症とは

蚊が媒介して寄生中が犬では主に心臓や肺の血管に寄生し、心不全などを引き起こす病気です。

猫では本来フィラリアにとって寄生する宿主ではなく犬に比べて寄生する数が少なく

発見が難しく、犬とは違う症状がでます。

 

 

寄生虫数

 数十匹

 1〜3匹の成虫が心臓に寄生します。

 

 

◎感染経路

 フィラリアに感染している犬から蚊が吸血

         ↓
 蚊の体内にフィラリアの幼虫が入り込む
         ↓
     その蚊が猫を吸血
         ↓

 蚊の体内にいたフィラリア幼虫が猫に感染

フィラリア幼虫が数ヵ月かけて移動し心臓へ。
 

心臓内で成虫になり多数の幼虫を産みます。

⚠猫の場合殆どが未成熟のまま死んでしまうのが殆どです。

成虫として寄生できるのは猫1匹に対して

1〜3匹と言われています。

成虫になると2〜3年心臓や肺の血管に生存しています。

 

 

◎症状

はっきりとした症状がなく

気がついた頃には重篤になってしまっている事も少なくありません。

犬の場合血液検査で感染の有無が判りますが

猫の場合寄生してる数が少ないため感染していても検出できない場合が多いです

ただ、フィラリアの幼虫が肺の血管に到達すると

幼虫に対して異物反応(免疫反応)を起こすことで以下のような症状が出ます。

 咳が出る

 呼吸がはやい

 嘔吐

⚠ 元気がない

 食欲がない

 体重が減る    など

 

猫ちゃんのフィラリア症は

他の病気と区別しにくいのが特徴的です。

 

 

◎治療

対症療法や炎症を抑えるためのステロイド治療をしながら

フィラリアの寿命を迎えるのを待つのがほとんどです。

外科治療も心臓の大きさが小さく、負担を考えるとあまり推奨されていません。

◎予防

室内飼育でも蚊に刺されないのはむずかしいです。

蚊に注入されたフィラリア幼虫を確実に殺してフィラリア症を起こさないように予防します。

当院では月1回のペースで首に滴下するタイプのをご用意しております。

検査は必要ないので、もし気になる方は直接病院までおこしください♪

 

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