最高の一次診療を目指して
動物医療は発展の真っただ中あります。人間の医療と同様に診療科は細分化され、専門の知識をもった獣医師が最新の治療を行うことのできる世の中となりました。その中で、我々、町の動物病院が行うことのできる診療とは何か。そこを常に考えなければなりません。
我々の強みは飼い主さんととことん話せるところにあります。常に身近な存在として親身になって話合えることこそが、最大の利点だと思っています。
動物やご家族それぞれにとってベストな方法を、多くの状況の中から提案できること、最高の一時診療を目指して、日々努力してまいります。
身近な存在
特定の疾患においては、専門医が診察にあたった方が良い結果をもたらす動物はいます。しかし、その子にも必ずホームドクターは必要です。検査の数字だけを見るのではなく、そこ子の普段からの様子や検査結果があってこそ、病気を判断することができるからです。病気でない時期の様子を予防、健診、トリミング、ペットホテルなどを通じて把握しておくことが、我々の強みであり、治療にあたって最も重要なことだと考えています。
診断的治療
病気はすべて診断がつくとは限りません。無理やりに病名をつけることは可能かも知れませんが、私はそれに意味を感じません。もちろん、診断がつく症例については、その病気の治療に専念することができます。
しかし診断には大きな負担がかかる検査が必要な場合もあります。毎日でも診ることができる我々一次診療では、治療への反応を見ながら治していく、診断的治療が行えることも、大きな強みとなっています。その子にあった治療方法を探す場合に、診断的治療も選択肢のひとつだと思っています。