セカンドオピニオン|横浜市磯子区の動物病院「洋光台ペットクリニック」

セカンドオピニオン

本来の意味でのセカンドオピニオン

セカンドオピニオンに対し間違った伝え方をしているテレビ番組を見ることがあります。町のクリニックで見落とした重大な疾患を名医が探り当てることがセカンドオピニオンと勘違いしてしまうような放送をしていることがあります。セカンドオピニオンとは町のクリニックより信頼できる有名な医者に診てもらうことではありません。
本来は同じ疾患に対して様々なアプローチがある場合に、その動物に対してどの方法をとるべきかを、様々な先生から意見を聞くことをだと思っています。意見のひとつとして、より専門性の高い先生からのアドバイスが必要な場合には、サードオピニオンを提案することもあります。誰が良いとか悪いではありません。その動物の状況をきちんと把握して、現在のベストな方法を自分の意見としてきちんと言えることが、本来の意味でのセカンドオピニオンだと思います。

インフォームドコンセント

インフォームドコンセントも間違って使われていることが多い言葉です。現状と今後について、飼い主様へきちんと説明をして同意を得ることが本来の意味です。治療の選択肢をいくつか並べて、飼い主様に選んでもらい、選択した責任を放棄するようなやり方は、良いとは思いません。当院では獣医師としてきちんとした意見がある場合には、しっかりとした説明を行い、その説明に対してご納得いただけるように努力していきたいと思っています。

セカンドオピニオンを求められたら

当院では多くの検査機器により、迅速に現状を把握できるように心がけています。なるべく負担のかからない検査から開始し、飼い主様と相談しながら、可能な限りの状況把握に努めます。そのうえで、検査データ、これまでの経験、動物の環境などから総合的に判断し、我々の意見をきちんと説明させていただきます。
原因をとことん追求するべきなのか、診断的治療なのか、外科手術を選択するべきか緩和療法なのか、無処置なのか。1症例毎に異なる細かな判断を、診療を進めながら提案していきたいと思っています。

必要な検査を素早く行い、当院の見解をお伝えします

豊富な血液検査機器

当院ではいかに迅速に状態を把握できるかを考えています。血液中の炎症マーカーは、その日の状況を判断するためには不可欠な項目です。
通常は外部検査で判断する犬や猫の炎症マーカーを即時に測定します。また白血球数や顕微鏡で見た実際の白血球の形などと総合的に判断し、炎症や感染の有無をすばやく判断しています。また、血液中のホルモン測定においても通常では外部検査で時間がかかるところ、院内での検査が可能であり、様々なホルモン病に対して必要な治療薬をすぐにお渡しすることができます。

CT

CTはレントゲン装置の進化したものです。大がかりな機械なので、通常は町のクリニックには設置されておりません。その性能は、立体的に体を判断できるCTは、2次元での判断が必要である通常のレントゲンと比べると桁外れな診断機器といえます。しかし通常のレントゲンと比べると、X線を多く放出するので人間が動物を保定して撮影することができません。動物の場合、撮影は通常は麻酔下でを行われます。
しかし当院では麻酔下での撮影はもちろん、無麻酔での撮影も行っております。その場で最終的は診断をつけなければならない2次診療とは異なり、多少ブレていても、その日に必要な判断をつけるために、無麻酔で撮影することは1次診療ならではの撮影方法だと思っています。下記の超音波検査が不得意である肺の診断などには、この無麻酔CT検査はとても威力を発揮します。

超音波検査

超音波検査は麻酔等の負担をかけることなく、体の内部を知ることのできるとても優秀な検査装置です。
当院ではしっかりとした診断技術をもった獣医師が超音波検査を駆使し、心臓や腹部臓器を診断します。

つらい闘病を強いない選択「がん緩和ケア」

元気な時間を延ばす治療

動物の寿命も長くなり、人間同様「がん」にかかる動物が増えてきて、死亡率でも第一位となりました。そして残念ながら治せない部分に「がん」ができてしまうことも少なくありません。そんな腫瘍を抱えた動物からのセカンドオピニオンもよく来院されます。
我々は治せない病気だから、治療をしないのは動物がかわいそうだと考えます。また逆に寿命をほんのわずかに延ばすために、つらい時間だけが延びてしまっては、これも動物がかわいそうだと思います。飼い主様とよく相談をしながら、「元気な時間」を延ばせる治療を見つけたいと思います。

温熱療法

「がん」の治療は外科的な摘出が基本となります。しかし、できる場所によって摘出が困難なこともあります。しかし、「がん」による痛み臭いによって動物の元気な時間が脅かされる場合、「がん」を小さくすることでそれらから解放されることがあります。
温熱療法はがん細胞の熱に弱い性質を利用して、「がん」を小さくする治療方法です。けっして根本的に完治させることだけが治療ではありません。温熱療法で「元気な時間」を延ばすことができる場合があります。

疼痛緩和

初期の「がん」は痛みを伴わないことが多いです。しかし、末期にがん、骨に転移したがんは痛みを伴います。
痛みにより食欲や元気がなくなります。「元気な時間」が短くなるのです。適切な痛み止めの使用により、痛みから解放してあげることができます。

抗がん治療

抗がん剤というととても怖いイメージがあります。もちろんそのイメージは間違ってはいません。使用する薬剤によっては、苦しい思いをさせるだけである場合もあります。
しかし、最近では「分子標的薬」という比較的副作用の少ない抗ガン剤や、抗がん効果のある、消炎剤など、「元気な時間」を延ばす可能性のある薬の使い方があります。薬についても、ご相談いただきたいと思います。

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