猫の線維肉腫|横浜市磯子区の動物病院「洋光台ペットクリニック」

症例紹介

猫の線維肉腫

 

・症例

猫 避妊雌 19歳

 

・主訴

右脇腹のしこりが大きくなってきて歩き辛そう

 

 

以前から右脇腹にあったしこりが数か月で倍以上に大きくなってきて歩きづらそうという主訴で来院されました。

大きさは約8㎝程で硬く、皮下に固着していました。

 

 

細胞診を行いましたがはっきりとした評価が出来ず、19歳と高齢ですが余生を快適に過ごさせてあげたいというオーナー様の強いご希望もあり、一般状態も良好でレントゲンや血液検査などの各種術前検査で大きな異常もなかった為、麻酔による術後の腎臓への影響などもお話ししたうえで切除を行いました。

 

病理検査の結果は線維肉腫でした。

線維肉腫とは、軟部組織肉腫のうちの1つで猫の皮膚や皮下腫瘍の約7%を占め、中齢~高齢の猫で起きやすいといわれています。

皮下や真皮からの発生が多く、全身どこからでも発生しますが、皮下の場合は体幹や四肢からの発生が一般的です。

線維肉腫の治療の第一選択は外科的切除です。

組織の浸潤性が強いので、切除範囲を大きく取る必要性があります。

広範囲切除が困難な場合には、術後に放射線治療を併用することもあります。

転移はあまり一般的ではありませんが、切除しても再発を繰り返す可能性もあります。

 

 

本症例は、切除範囲を広く取ることが出来たので再発のリスクは低そうです。

術後、食欲の回復に少し日数がかかり、麻酔前には異常のなかった腎数値も軽度上昇が認められましたが点滴などを行い現在は元気に過ごしています。

 

獣医師 田邊

 

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