猫の血液型|横浜市磯子区の動物病院「洋光台ペットクリニック」

コラム

猫の血液型

先日静岡県では40℃を観測するほど、

かなり暑い日が続いていますが皆様いかがお過ごしでしょうか?

わんちゃん、ねこちゃん達もこの暑さで体調を崩さないか心配ですね😓💦

 

今回は、猫の血液型についてお話したいと思います!!

 

★猫の血液型について

人は「A型、B型、O型、AB型」の「ABO式」

犬は「DEA式」で13種類

 

ありますが、、、

 

猫では「A型、B型、AB型」の「AB式」で「O型」はありません。

また、猫の70%~90%はA型、10%~30%はB型、AB型の猫はごく稀だといわれています。

 

また猫種や地域差でもかわってきます。

 

日本の猫では90%の割合でA型ですが、オーストラリアやイギリスでは

B型の猫の割合が少し増えます。

 

猫種では、アメリカンショートヘア・ロシアンブルーなどはほぼ100%がA型、

ペルシャ、アビシニアンなどは80%ほどがA型といわれています。

 

B型の割合が多い猫種は、ブリティッシュショートヘアで、

40%の割合でB型といわれています。

 

★血液型の検査方法と輸血について

猫の血液型を調べるには、採血し『猫血液型判定キッド』を用いて調べます。

↑凝集の有無で血液型を判定します。(左写真;A型、 右写真B型)

 

血液型が判明し輸血をする場合、患者の猫にドナーの猫の血液を輸血しても問題ないかを

確認する『クロスマッチ』という検査をします。

 

血液型が同じでも、クロスマッチでの検査をクリアしなければ輸血はできません。

 

B型の猫に輸血する場合は、さらに注意が必要です。

B型の猫にA型の血を輸血すると重篤な副作用が起こるため禁忌とされています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

B型の猫ちゃんの数が少ない分、B型の血液を必要としている子がいるかもしれません。

人のように血液バンクは猫ちゃんにはありません。

 

ドナーになるためにも条件があります。

・1歳から10歳未満の健常猫

・出産歴がない

・ワクチン接種をしている

・体格が小さすぎない (採血量が多い為)

・ウイルス検査(FIV/FeLV)陰性 など

 

貧血や輸血のドナーのためなど、機会がないと血液型の検査はすることがないかもしれませんが、

猫ちゃんにも血液型があると知って頂けたら嬉しいです☺!!

 

 

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