盲導犬|横浜市磯子区の動物病院「洋光台ペットクリニック」

コラム

盲導犬

こんにちわ✨

桜も開花し、日中は汗ばむ陽気になりましたね🌸

朝晩はまだ冷え込む日もあるので体調にはお気をつけください!

 

 

 

さて今日は

盲導犬についてお話していきます。

盲導犬とは、目の不自由な方が安全に歩けるよう

障害物を避けたり、段差や角を教えたりする介助犬の一種です。

おそらく電車や街中で見かけたことがある方も多いのではないでしょうか🐾

 

昔はジャーマンシェパードが主流でしたが、犬が苦手な人に威圧感や恐怖感を与えてしまうとのことで

たれ耳で目がくりくりしているラブラドールレトリバーや、ゴールデンレトリバーが今は主流だそうです☘

 

 

●盲導犬の一生●

★盲導犬に向いている性格の両親から生まれた子犬は

2ヶ月齢まで母親のもとで兄弟犬と暮らします。

 

 

★2ヶ月過ぎると1歳になるまでの10ヶ月間、『パピーウォーカー』というボランティアのもとで育ちます。

パピーウォーカーは子犬の『社会化』のためにいろんな音、いろんな環境に慣れさせる必要があります。

子犬はいろんな経験や出会いをすることで、家庭や社会で暮らすルールを学びます。

ここで人間と生活する喜びを感じることで

将来、目の不自由な方との生活がスムーズに送れるようになるのです👏

 

 

★1歳を過ぎると訓練センターに戻り、いよいよ訓練開始です。

基本的なシット(お座り)、カム(来い)などの指示を覚えることから始まり

段差を見つけたら止まったり、看板や通行人などの障害物を避けたり、動いている車やバイクに対して危機察知したり

日常生活で必要な訓練をします。

 

 

★試験

〜1回目〜

担当訓練士がアイマスクをして、基本訓練と街での誘導訓練の両方をチェックします。

 

〜2回目〜

担当ではない訓練士がアイマスクをして歩いたことがない場所を歩きます。

これは誰の指示でもきくことができるかのチェックです。

 

〜3回目〜

2回の試験を合格した犬が盲導犬ユーザーとの歩行を想定した最終評価です。

3回目に合格するとパートナーになる盲導犬ユーザーとのマッチングを行い、共同訓練が始まります。

この時点を通過する犬は全体の3〜4割といわれています。

 

 

★共同訓練

約4週間、パートナーと訓練センターに宿泊しながら街の中で訓練をします。

人側は、排泄や給餌などの基本的な犬の世話に関しても学びます。

 

 

★卒業

共同訓練後、卒業となり

引退(約10歳前後)までパートナーとの生活を送ります。

 

 

★引退

引退後は引退した盲導犬たちが暮らす「盲導犬の里富士ハーネス」という施設で仲間と過ごしたり

引退犬飼育ボランティアの家庭に引き取られたりします🏠

最期まで色んな人に愛されて一生を終えます🌈

 

 

 

こうしてみると様々な過程を通過し

ごく一部の犬のみが盲導犬になっていることがわかりますね💡

 

街で見かける盲導犬はとっても人が大好きで、とっても優秀な子たちなのです😊

 

ただし、人が大好きとはいえ

パートナーと歩いているときは、人の流れや車の流れ、障害物など広範囲に注意を払い、とても集中しています。

白や黄色のハーネスをつけている盲導犬に

むやみに声をかけたり触ったりしないようにしましょう⚠

盲導犬とそのパートナーを危険に晒してしまうかもしれません。

 

 

街で盲導犬を見かけたら

この話を少し思い出して、優しく静かに見守ってあげてください☺

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