食欲増進剤|横浜市磯子区の動物病院「洋光台ペットクリニック」

症例紹介

食欲増進剤

今回は食欲増進剤について紹介します。
動物も年を取ると徐々に食欲が低下し痩せてくることがあります。そこに病気が隠れていればなおさらです。また、病気になった動物の治療を行う場合、もともと食欲がある子は病気からの回復も早い気がします。いずれの場合も、動物を見守る家族としては、食べてくれると何となく安心しますね。
しかし、動物に「食べないと体力がつかないよ!」と言っても通じませんので、食欲増進剤を使用することがあるのです。

 

 

症例 ヨークシャーテリア 避妊メス 15歳 1.3kg

もともと食にはあまり執着がありません。腎臓の数値が年齢と共に上がってきていますが、食欲が廃絶するほどではありません。今後しっかり食べて体重を維持することが腎臓の悪化を防ぐためにも必要だと考え、食欲増進剤(エンタイス)を使用することにしました。

 

 

エンタイスは液体です。スポイトで定量を吸って飲ませます。効果は30分ほどで現れます。また基本的には1日1回の薬ですが、食欲に勢いがつくと、数日に1回でよい場合もあるようです。
実はこの子は我が家の愛犬なのですが、食べている姿を見ると少し安心を覚えるために、使用を続けています。目立った副作用はありません。

また、その他数例のわんちゃんにエンタイスを試していますが、どの子もそこそこ食欲が上がっているという報告を頂いております。同じく目立った副作用はなさそうです。

大きな疾患の元での食欲不振には効果はありませんが、少しでも食欲を上げて体力をつけさせたい場合に試してみる価値は十分にあると思います。

 

食欲増進剤の種類と注意点

ジアゼパム :中程度の食欲増進作用がありますが、鎮静効果がある薬剤なので、フラフラになってしまう可能性があります。

ペリアクチン :食欲増進作用は少なめですが、副作用はほぼありません。主に猫に使用します。

ステロイド :時の食欲が出ることもありますが、その他の作用も十分考慮して使用してください。

エンタイス :主に犬に使用します。副作用はほぼありません。輸入薬品であり、高価な薬剤です。(3キロの犬で50日分が10000円となります)

ミルタザピン:犬や猫に使用できます。犬では作用にばらつきがあり、猫では時に興奮を引き起こします。経皮薬が使用しやすいのですが、輸入薬となり高価です。錠剤の飲み薬はすぐに利用できますが、興奮作用が出やすいです。

 

獣医師  松倉

ページトップへ戻る