犬の尿道結石|横浜市磯子区の動物病院「洋光台ペットクリニック」

症例紹介

犬の尿道結石

おしっこの仕方や回数がいつもと違うなと感じたことはありませんか?
今回はそういった症状が出た症例のご紹介です。

10歳去勢済みのマルチーズの男の子です。
前日までポタポタでていたおしっこが、今日は全く出なくなったという主訴で来院されました。
この子は以前から膀胱結石があることがエコーで分かっていたため、結石を防ぐフードを食べていましたが症状がでてしまいました。

レントゲン画像です。尿道に結石があるのがわかります。
麻酔をしないで、上手くカテーテルで膀胱内に押し戻せなかったので、麻酔下で手術をして取り出すことになりました。
全身麻酔下でまずは尿道にある結石を膀胱に戻し、その後開腹し膀胱から結石を取り出しました。

結石は検査の結果、ストラバイトを中心とした三成分混合結石でした。
結石にもいくつか種類がありますが、80%はストラバイトかシュウ酸カルシウムという種類だと言われています。
ストラバイトはフードで溶かすことが出来ると言われている結石ですが、詰まってしまった場合には手術が必要になりますし、結石を取った後も新しくできてしまうことを防ぐため、療養食のフードは続けていただく必要があります。

おしっこは一日出ないだけで全身状態に影響し、命に関わってきます。
おしっこの回数、色、出方が普段と違うなと感じた時はすぐにご相談ください。

獣医師 中島

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