眼の違和感|横浜市磯子区の動物病院「洋光台ペットクリニック」

症例紹介

眼の違和感

※眼科を中心に診察している小松獣医師は第2,4日曜日のみの診察となります※

(出勤日は変更になることがございます。)

 

数日前から右目のまばたきが多いことがあり、時々右目が
小さくなっていることがある、ということで来院された、シーズーです。
シーズーは眼のトラブルが多い犬種のひとつです。
この子も、今までに眼の表面に傷がついて治療をしたことがありました。

初回の診察では、涙は多いものの充血は軽度、傷も見られなかったので抗生物質の点眼をしながら様子を見ることにしました。
その後、悪化することはないもののやはり眼の違和感が続いているということで再度、診察となりました。

やはり充血は軽度で、表面上は傷も認められませんでした。

しかし上のまぶたをめくると、小さなできものが見つかりました。
できものから、分泌物がでているように見えます。
このしこりが眼にあたり、違和感を生じさせているのではないかということで、検査も兼ね切開することにしました。
とても大人しくできたので、眼の表面麻酔点眼のみで切開、内容物の除去を行えました。

切開すると中からにゅるにゅると分泌物が出てきて、
最終的にはこんなに平らになりました。

今回のしこりは、おそらくマイボーム腺という眼の潤いに必要な分泌物を出している腺がつまってしまったものだと思われます。
犬の眼のトラブルとしては決して珍しいものではありませんが、多くは瞼の上に、わかりやすいしこりとしてできます。
今回の様な瞼の裏にできることは珍しいので無事に発見、切除できてよかったですが、今後再発に注意が必要になります。

獣医師 湯藤

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