犬の甲状腺機能低下症|横浜市磯子区の動物病院「洋光台ペットクリニック」

コラム

犬の甲状腺機能低下症

こんちには。

朝晩涼しくなってきましたが、体調崩さないよう気をつけて過ごしましょう🍂

 

 

 

今回は犬の甲状腺機能低下症について

お話ししていきたいとおもいます。

 

 

症状

☆元気消失

☆疲れやすい

☆体重増加

☆左右対称の脱毛 尾の脱毛

☆体温低下

☆皮膚の色素沈着や乾燥

☆徐脈

☆神経症状(発作や運動失調)         など

 

※初期の頃は、疲れやすさや皮膚の変化に対して

”歳をとったから”と考える飼い主さんも少なくはありません。

また皮膚が肥えて暑くなり”寂しそうな顔”に見えることもあります。

 

 

 

◎原因

犬の場合、ほとんどの場合甲状腺自体の問題で起こると言われています。

そのほかには脳下垂体や視床下部の問題によることもあります。

 

多くは、リンパ球性甲状腺炎、特発性甲状腺委縮、甲状腺腫瘍などから起こります。

リンパ球性甲状腺炎は自己免疫疾患だと考えられています。

 

 

◎好発犬

ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバー、コッカースパニエルなどの

中型犬〜大型犬に多いと言われています。

トイプードル・ダックスフンド・柴犬などの小型犬もなることもあります。

 

 

◎診断法

血液検査で甲状腺ホルモンに関する3項目(TSH/FT4/c-T4)を測定します。

この数値は高値だからといって甲状腺機能低下症と判断ができるわけではなく

既往歴があり治療中で薬を投薬していたり、なにかしらのストレスがあると

数値が乱れてしまい、診断が難しくなることがあります。

 

先生とどうやって今後治療していくか相談しながら決めていきます。

 

 

 

◎治療法

甲状腺ホルモンの投薬を行います。

基本的には生涯投薬を続けていかなければなりません。

投薬から数週間で症状が改善することもありますが、数ヶ月を要する場合もあります。

 

 

また定期的に血液の甲状腺ホルモン濃度を

測定し、投薬量が適量かどうか確認していきます。

投薬量が少なすぎても効果が得られず、

多すぎても甲状腺機能亢進症を引き起こしてしまうのです。

血液検査のタイミングも重要で

投薬後の4−6時間前後に薬が吸収され

ホルモン濃度が十分に上がっているところで行います。

 

最近あまり活発的に動かなくなった

悲しそうな表情がふえたな など。

気になること症状がございましたら、一度ご相談いただけたらと思います🐶

 

 

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