動物の神話|横浜市磯子区の動物病院「洋光台ペットクリニック」

コラム

動物の神話

こんにちわ☀

朝晩がだいぶ冷え込むようになりましたね🍃

体調に気をつけて、残り少ない2023年を元気に過ごしましょう✨

 

 

さて、2023年は兎年🐰ですね!

先日、紅葉を見に日光東照宮に行ってきたところ

うさぎにまつわる神話がピックアップされていました。

 

ご存じの方も多いかもしれませんが、今回は

「因幡の白兎」

のお話をしたいと思います。

 

 

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昔々、隠岐の島に住む1匹の白兎が

八上比売(やかみひめ)という大変美しいと噂されている姫に会いたいと思い

因幡の国へいきたいと考えていました

しかし、隠岐の島と因幡の間には大海原でとても自力では渡れません

 

白兎はワニザメを利用して向こう岸に渡ろうと考えました

「ワニザメさん!君たちの仲間と僕たちの仲間とどちらが多いか比べてみないかい?」

提案に乗ったワニザメは因幡の国まで並びました

なんと白兎は並んだワニザメの上をピョンピョンと渡りはじめました

 

あと少しで因幡の国の岸にたどり着くというときに

白兎はあまりの嬉しさに

「君たちは騙されたのさー!」

と、ついつい口を滑らせてしまいました

怒ったワニザメは白兎の体中の毛をむしり取り、丸裸にしてしまいました

 

所変わり、出雲の国には大国主命(おおくにのぬしのみこと)という神がいました

彼には大勢の兄弟神がいますが、その中でも一番心優しい神でした

彼らは八上比売をお嫁にもらおうと、因幡の国に向かいます

心優しい大国主命は兄弟神の荷物を全て担がされていました

 

道中、丸裸の白兎に出会います

痛みで泣いている白兎に兄弟神らは誂って

「海水で体を洗い、よく乾かし、高い山の頂上で寝ていれば治る」

と伝えました

言われたとおりにした白兎は海に飛び込みましたが

海水が乾くにつれ、傷がヒリヒリとしてより悪化してしまいました

 

あまりの痛さに泣いていたところ

大荷物で遅れをとっていた大国主命が通りかかり

「河口に行き真水で体を洗い、蒲の花の上で寝転ぶといい」

と伝えました

すると見事に傷が癒え、毛が元通りになりました

 

喜んだ白兎は

「八上比売は意地悪な兄弟神ではなく、心優しいあなたを選ぶでしょう」

と言い残し、自ら伝令の神となり

姫のもとまで先回りし、この事実を伝えました

もちろんこれを聞いた姫は、兄弟神を選ばずに大国主命のもとへ嫁ぎました

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この神話により、白兎は縁結びのご利益があるとされています♡

 

 

 

おまけ

古事記にネズミの神話もあります🐭

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大国主命はスサノオ命に、荒野に向けて放った鏑矢を持ってくるように命令された

矢を探して野に入るとスサノオ命は野に火を放った

大国主命が野火に囲まれ窮地に陥っていると

一匹のネズミが「内はほらほら、外はすぶすぶ(内はほら穴で外はすぼんでいる)」と告げた

大国主命がその穴に隠れて火をやり過ごすと、ネズミは探していた鏑矢を咥えてきた

こうして試練を乗り切ることができた

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これにより

ネズミは神の使いとされたそうです。

ちなみに鏑矢を持ったネズミの像は全国で唯一、日光東照宮にしかないそうです💡

 

こういった動物にまつわる神話が多くあります。

大昔から人と動物は共生していたのかもしれませんね☺

犬や猫の神話を調べてみても面白いかもしれませんね🙆

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