同行避難|横浜市磯子区の動物病院「洋光台ペットクリニック」

コラム

同行避難

明けましておめでとうございます。

2024年もよろしくお願いいたします😊

 

さて今回は、ペットの同行避難についてお話したいと思います。

 

皆さんもご存じの通り2024年1月1日に

『令和6年能登半島地震』が発生しました。

被災地の方々には1日も早い復興を願っております。

 

1995年の阪神淡路大震災ではペットを連れて避難をしてきた住民と他の住民との

間でトラブルが発生し、同行避難について検討が始まりました。

2004年の新潟県中越地震、2011年の東日本大震災以前には同行避難の考え方が

浸透していなかったため多くのペットが被災地に置き去りにされたり、行方不明に

なりました。

 

2013年環境省が『災害時におけるペットの救護対策ガイドライン』を発行し、

2018年『人とペットの災害対策ガイドライン』に変更・改定し

ペットと一緒に避難することを推奨しています。

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h3002/0-full.pdf

 

また、横浜市も同行避難についてのガイドラインを発行しています。

https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/sumai-kurashi/pet-dobutsu/aigo/saigai-taisaku/disaster.files/0012_20220930.pdf

 

地震などの災害から私たちや大切な動物たちを守るためにも

日頃からの備えが必要です。

 

『人とペットの災害対策ガイドライン』では以下のように

優先順位が記載されています。

 

優先順位① 動物の健康や命に係わるもの

◇療法食・薬

◇ペットフード・水(少なくとも5日分、できれば7日分)

◇キャリーバッグやケージ

◇予備の首輪やリード(伸びないもの)

◇ペットシーツ

◇排泄物の処理用品

◇トイレ用品(猫の場合は使い慣れた猫砂、または使用済猫砂の一部)

◇食器

 

優先順位② 情報

◇飼い主の連絡先と、ペットに関した飼い主以外の緊急連絡先・預け先などの情報

◇ペットの写真(印刷物とともに携帯電話などに画像を保存することも有効)

◇ワクチン接種状況、既往歴、投薬中の薬情報、検査結果、健康状態、かかりつけの動物病院などの情報

 

優先順位③ ペット用品

◇タオル、ブラシ

◇ウェットタオルや清掃綿(目や耳掃除などの多用途に利用可能)

◇ビニール袋

◇お気に入りのおもちゃなど匂いがついた用品

◇洗濯ネット(猫の場合は屋外診療・保護の際に有用)

◇ガムテープやマジック(ケージの補修、段ボールを用いたハウスを作り、動物情報の掲示、など多用途に使用可能)

 

環境省のガイドラインにはこのように記載があります。

 

また、同行避難同伴避難の違いをご存知でしょうか?

同行避難とは:災害発生時に飼い主が飼育しているペットを同行し、避難場所まで安全に避難することをいう。

避難場所まではペットと一緒に避難避難することになりますが、避難所でペットと一緒に生活はできません。

同伴避難とは:避難所内で一緒に生活することができます。

 

 

あらかじめペットの受け入れが可能な指定避難場所の確認や

避難経路などの確認も必要です。

また、同行避難は自治体によって対応や訓練の進捗状況も様々です。

お住みの地域が同行避難についてどのように対応をしているかも

確認することが必要です。

 

もう既に準備をしている方も、これから準備をするかたも

万が一の災害に備えて今から一緒に準備をしましょう!!

 

 

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