横浜市磯子区の動物病院「洋光台ペットクリニック」

コラム

猫の舐性皮膚炎について

こんにちは。暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?

九州南部に続いて、関東もは梅雨明けしましたね。

 

 

我が家の猫の話になりますが、数ヶ月に一回、指の間を舐め壊すことがあります。定期的に体のチェックをしているので、大事に至らずに済んでいるのですが、今回はこのような猫の皮膚の舐め壊し(舐性皮膚炎)についてお話をしたいと思います。

 

《舐性皮膚炎(しせいひふえん)とは?》

猫が体の同じところを繰り返し舐め続けることによって、皮膚に炎症が起きてしまった状態のことです。

猫の舌には、特徴として中央表面に「糸状乳頭(しじょうにゅうとう)」と呼ばれる小さな突起があります。この突起のザラザラがやすりのようになり、何度も皮膚を舐めることで皮膚を傷つけてしまうのです。

 

《症状》

・毛が薄くなる

・舐め続けた刺激により、皮膚が赤くなる

・出血したり、かさぶたになったりする

 

《よく見られる場所》

前肢(前足)、脇、内股、指間(指の間)、お腹など

 

《原因》

猫が特定の場所を執拗に舐める理由は、大きく分けて「身体的要因」と「精神的要因」の2つがあります。

身体的要因(痛み・違和感・皮膚のかゆみ)

・痛み・違和感

関節炎、ケガの痛み、神経痛など(痛む場所を紛らわせようと舐めることがあります)

 

・皮膚のかゆみ

ノミ、マダニなどの寄生虫感染、アレルギー(ノミアレルギーや食事など)、膿皮症などの細菌感染

 

精神的要因(ストレスや葛藤)

・引っ越しなどの環境の変化

・新しい家族が増えた(他のペットや赤ちゃんなど)

・留守番の時間が長時間であること

 

《治療法》

・検査

舐め壊している皮膚の患部の場所をペタペタとスライドガラスに押し付ける皮膚スタンプ検査を行い、白血球の有無や細菌感染を起こしていないかなどを顕微鏡で確認します。

お薬での治療

皮膚の炎症の程度にもよりますが、消毒や外用薬を処方します。症状に合わせて、必要であれば内服薬を追加で処方することもあります。

・患部の保護

症状が落ち着くまで、患部をさらに舐め壊さないようにエリザベスカラーをつけて過ごします(当院では取り扱いはありませんが、ストレスが少ない柔らかいカラーや体を守る保護ウエアなどもあります)

≪予防法≫

舐性皮膚炎は原因を特定するのは難しいケースもあります。

だからこそ、日々の生活の中で定期的に体全体を触ってスキンシップしながらチェックしてみることをおすすめします。早期発見ができれば治療も短期間で済み、猫のストレスも少なく抑えることができます。愛猫の小さな変化に気づいてあげられるように普段からのコミュニケーションを大切にしていきましょう。

 

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