誤飲|横浜市磯子区の動物病院「洋光台ペットクリニック」

コラム

誤飲

こんにちは❗最近グッと寒くなって、そろそろコタツが恋しい季節になりましたね🍊

さて今回は、誤飲についてお話したいと思います。

 

犬や猫は、はじめは飲み込むつもりではなく、かじったりして遊んでいるだけのこともよくあります。しかし、それを見て焦った飼い主さんが、無理やり取り出そうとすると、大切な物を奪われたくないという気持ちからそのまま飲み込んでしまうことがあります。

誤飲で心配な症状は、食道、胃、腸の閉塞や損傷、誤飲物の成分による中毒です。症状としては、嘔吐を複数回繰り返す、大量のよだれが出る、腹痛、震えや痙攣、元気消失、呼吸異常、などが見られます。

 

動物病院での処置

誤飲・誤食をした可能性が高い場合は、適切な治療を受けることが大切です。レントゲン撮影では、金属のものは写りますが、プラスチックなどは写らないことが多いため、飲み込んだもののかけらや嘔吐物などがあれば持って行きましょう。

 

診断方法

触診や腹部のレントゲン検査、エコー検査、バリウム検査(造影検査)、内視鏡検査、無麻酔でのCT検査、血液検査などが行われます。

治療方法

誤飲・誤食の治療は、異物のある部位や種類によって異なります。胃にある場合は催吐処置や内視鏡での異物除去、開腹手術などが行われます。腸にある場合は開腹手術によって腸内の異物を取り出し、腸の損傷や壊死がみられたら腸の一部を取り除く処置が行われます。

中毒を起こしている場合は、原因となっている成分を体から排出させる処置や投薬治療が行われます。

 

⚠誤飲しやすく注意が必要なもの⚠

犬や子どものおもちゃ、スーパーボール、トイレシート、ジョイントマット
噛んで飲み込んでしまうことがあります。硬いプラスチック片やゴム、その他の材料のシートなどを誤飲すると、腸閉塞や窒息を起こす可能性があります。
鳥の骨、焼き鳥の串、アイスの棒、爪楊枝、ヘアピン、ネジ、クギ、画鋲、マチ針、薬のアルミ包装シート
先の尖っているものを誤飲すると消化管を傷付ける恐れがあり、緊急手術が必要になる可能性が高いです。特に鳥の骨は裂けると催吐処置が難しくなってしまうこともあるため、注意が必要です。
布、綿、ひも状の物
布や綿、ひもは噛んで遊んでいるうちに飲み込んでしまい、のどに詰まらせたり量によっては腸閉塞を起こしたりする危険があります。
人間の薬やたばこ
薬やたばこは犬が誤食すると中毒を起こして死亡するなど命に関わります。適切な場所に保管し、散歩中に拾い食いをしないように気をつけましょう。
玉ねぎやチョコレート
玉ねぎなどのネギ類やチョコレートなど、犬や猫が摂取すると、中毒を起こす食べ物があります。
ボタン電池、乾燥剤、洗剤、駆除剤など
ウンチで出てくる場合もありますが、中毒を引き起こしたり内臓にダメージを与えたりする可能性もあります。特にボタン電池は消化管に穴を開ける可能性があります。
観葉植物や花
観葉植物や花の中には中毒を起こす毒性を持つ植物もあるので注意が必要です。
これからクリスマスやお正月などイベントが多くなってくる季節で、特にクリスマスチキンなどの鳥の骨や焼き鳥の串など、誤嚥する可能性が上がるので、気をつけて楽しいイベントを過ごしましょうね!

 

ページトップへ戻る