猫の便秘|横浜市磯子区の動物病院「洋光台ペットクリニック」

コラム

猫の便秘

関東も先日梅雨入りが発表されましたね☔

また、寒くなったり気温の変化も大きいので体調に気をつけていきましょう😊

 

今回は「猫の便秘」についてお話したいと思います!

 


◎症状

・ご飯を食べているのに丸2日以上排便がない

・排便回数が多い、便の切れが悪い

・力んでいるのに出ない

・便が硬くて乾燥している(コロコロしている)

・嘔吐

→複数当てはまる場合便秘の可能性があります。

 

正常な便は十分な水分量を含んでいますが、便秘になると便の水分が腸に吸収されるため、

表面が乾燥した硬い便が出る場合があります。

食事の内容が影響している場合もありますが、硬くて乾燥した便が何日も出る場合は

便秘の可能性があるかもしれません。

 

◎原因

一般的に猫は便秘になりやすい動物といわれることが多いですが、その原因には猫特有の

性質も関係しています。

 

・水分不足

正常な便をするには、ある程度の水分が必要です。

猫はもともと水をあまり飲まない動物なので、水分不足により硬い便になり排便がしずらく

便秘を引き起こすことがあります。

 

・腸の機能低下

加齢によって腸の機能が低下すると、便を押し出すための蠕動運動が弱まり、

便秘になる可能性が考えられます。

 

・腸や肛門の病気

腸内に腫瘍やポリープができると、便が腸内に滞留して便秘が起こります。

また、肛門周辺の炎症などが原因で痛みを生じると排便を恐れて便秘なることも

あります。

 

・骨や神経の異常

骨盤や四肢を骨折した場合、排便時に痛みを感じて便意を我慢し、便秘になるケースが考えられます。

また、脊髄疾患、椎間板疾患をはじめとした神経の問題で排便障害が起こることもあります。

 

・その他

他に、環境の変化によるストレスやグルーミングによる毛玉の誤飲、内服薬の影響など様々な要因があげられます。

 

◎治療法

水分を多く含んだ缶詰やパウチのフードを与えたり、療法食への切り替え。

(療法食についてはサンプルフードがございますのでお気軽にお申し付けください。)

食事のみで改善がない場合は内服の検討も必要です。

当院では、内服薬としてモビコール(成分:マクロゴール)を処方することが多いですが

この薬はシロップで比較的飲みやすく効果も認められています。

他に、通院された際に摘便という肛門から便をかき出す治療や、

皮下点滴や浣腸などの処置も必要になる場合があります。

 

便が硬くてコロコロしてる、食べているのに2日以上便が出てないなど気になることがございましたら

遠慮なくご相談ください😊

 


お知らせ

2022年6月よりマイクロチップが環境省が管理をします。

それに伴い、既にマイクロチップが挿入済の方は環境省ホームページより

再度登録を行う必要があります。

https://www.aipo.jp/transfer

上記URLより情報の移行が可能です。

お手数おかけいたしますがよろしくお願いいたします!

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