猫エイズ|横浜市磯子区の動物病院「洋光台ペットクリニック」

コラム

猫エイズ

こんにちは!!
まだまだ暑い日が続きますね☀
熱中症や体調に気をつけて残暑を乗り越えましょう😊
さて、今回は猫エイズについてお話し
したいと思います!

*猫エイズとは
正式には、「猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)
と呼ばれます。
人のエイズに似ていることから通称猫エイズと呼ばれますが、猫エイズが人や犬に感染することはありません。
また、一度このウイルスが体内に侵入すると、完全には排除できないので、症状の有無にかかわらずウイルスを保有(キャリア)し、他の猫に感染させてしまうことがあります。
*感染経路
猫エイズは基本的に、猫とケンカすることでうつります。
FIVウイルスを保有する(FIV陽性)猫の唾液が噛まれた傷口から体内に入ることで感染します。
これ以外の感染経路は考えにくいと言われています。
猫風邪のような飛沫感染はありません。
*症状
猫エイズは、症状の進行が非常にゆっくりです。
急性期、無症状キャリア期、持続性リンパ節症期、エイズ関連症候群期、後天性免疫不全症候群期の 5つのステージに分類されます。
◎急性期
一時的にリンパ節の腫れや発熱、下痢などを起こすことがあります。
このステージを超えると無症状になります。
◎無症状キャリア期
名前の通りウイルスを保有していますが見た目はウイルスを持たない猫と差がなく無症状な状態を維持しているステージです。
この期間は数年間続くことがあります。
◎持続性リンパ節症期
全身のリンパ節が腫れてしまうステージです。
下顎の周辺や四肢の付け根、膝の裏などに比較的確認しやすいリンパ節がありますが、それ以外には異常が見られないことが多いため判断が難しいです。
このステージは1〜2ヶ月程度続きます。
◎エイズ関連症候群期
上記のステージまでは著しい体調不調が表に出てこないことが多いのですが、徐々に全身の免疫機能が低下してきます。
先程のリンパ節の腫れに加えて、口内炎や風邪症状、慢性的な下痢、皮膚病などを発症します。
特に口内炎は猫エイズの症状の中でもよく見られます。
◎後天性免疫不全症候群期
上記のステージが進行することで、体重減少や食欲低下、貧血、悪性腫瘍の発生、日和見感染なとが見られます。
日和見感染とは、身体の防御機能が低下することによって空気中に存在する常在菌に対する抵抗力もない状態です。
最終的には全身の機能低下が顕著になり死に至ります。
*治療法
体内からウイルスの排除が出来ないので根治は
難しい病気です。
基本的には、対処療法になります。
*検査
血液を用いて専用のキッドを使用します。(院内で15分程度で結果がでます。)
特にノラ猫ちゃんは保有率が高いので、外に行くことがある猫ちゃんや
新しく猫ちゃんを迎え入れる方、まだ検査をしたことのない猫ちゃんは一度検査
をしてみてもいいかもしれません。
不明点などございましたら遠慮なくご相談ください!!

猫エイズは、根治は難しい病気ではありますが
発症しなければ元気な猫ちゃんと同じ生活が出来ます!
中にはエイズを発症しないまま生涯を終える
子もいるので日々ストレスを与えないように過ごしていきましょう😊

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